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エンジンは633ccの直列4気筒エンジンで、初期モデルの最高出力は21馬力程度でした。このシンプルな構造と効率的なエンジンにより、経済的で信頼性の高い走行が可能となり、幅広いユーザー層に支持されました。Fiat 600は、都市部での移動手段として理想的なサイズで、最大4人が乗車できる設計になっています。
また、この車はイタリア国内のみならず、ヨーロッパ各国や南米など、世界中で広く販売されました。特に、スペインのSEATやアルゼンチンのFiat Concordによってライセンス生産され、各国で独自のバリエーションが展開されました。
Fiat 600は、コンパクトカーの歴史において重要なモデルであり、イタリアのモータリゼーションを象徴する車として高く評価されています。生産は1969年まで続けられ、その間に数百万台が製造されました。現在では、クラシックカーとして愛好家に人気があり、特にレストアされたモデルは高値で取引されることがあります。
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