top of page


戦後イタリアの希望
1950年代のイタリアでは、安価で信頼できる移動手段が求められていました。そんな時代に登場したNuova 500は、初代500を現代的に再構築した大衆車。わずか2.97mのボディに、必要なものだけを詰め込んだシンプルな構成で、「誰もが持てる車」という夢を実現しました。
小さくてもフィアットらしい走り
後部に搭載された479cc空冷2気筒エンジンは13PSと控えめながら、車重はわずか470kg。街中では軽快に走り、燃費性能も優秀でした。短いホイールベースによる俊敏なハンドリングは、まさに“小さなフィアット“の象徴。交通の多い都市部でも快適に走ることができました。


デザインと機能の調和
丸みを帯びたフォルムとシンプルなフェイスは、どこから見ても愛らしい印象。キ ャンバストップを備えた仕様も多く、開放感と実用性を両立しました。インテリアは必要最小限ながら温かみがあり、日常の中に楽しさを感じさせるデザインでした。
現代へ受け継がれる精神
1975年に生産を終えた後も、そのスピリットは現代の「500」シリーズに脈々と受け継がれています。デザイン、サイズ感、そして“誰にでも似合う“親しみやすさ。Nuova 500は、フィアットブランドを世界に広めた“原点にして永遠のスタンダード“といえるでしょう。

bottom of page