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F-TYPE、生産終了へ

ピュアガソリンスポーツとしてジャガーの走りを支えたF-TYPE。2024年をもって生産終了が決まり、その歴史に幕を下ろします。最後にその魅力を振り返ります。

E-TYPEの精神を受け継いで

2013年に登場したF-TYPEは、ジャガーの伝説的スポーツカー「E-TYPE」の現代版として設計されました。流れるようなサイドライン、縦型のテールランプ、低く構えたボンネットなど、クラシカルな美しさと現代的なシャープさが共存。ジャガーらしいエレガンスを保ちながら、ドライビングプレジャーを追求する設計思想が詰まっています。

幅広いパワートレインと進化

F-TYPEは登場当初、V6/V8エンジンを搭載したモデルが中心でしたが、後に直4モデルも追加され、価格帯やキャラクターに幅を持たせました。最終モデルではV8 5.0Lスーパーチャージャー搭載のP450/P575がラインナップの中心となり、0-100km/h加速は3.7秒という圧巻の性能を記録。あくまで内燃機関にこだわり続けた「純ガソリン車のラストピース」となりました。

限定モデルとフィナーレ

生産終了にあたっては、「F-TYPE ZP Edition」と呼ばれる限定モデルが用意されました。インスピレーションは1960年代のレース用E-TYPE。専用のボディカラーや内装トリム、記念エンブレムなどを装備し、内燃エンジンモデルへの敬意を込めた特別仕様となっています。生産は2024年末をもって終了し、次期スポーツモデルはEVとして開発中とされています。

ピュアスポーツの歩み

F-TYPEは、エモーショナルなスタイルとパワフルなエンジン、そして正統派スポーツカーとしての魅力を兼ね備えた1台でした。ジャガーは今後電動化を加速し、2025年以降はフルEVブランドへと移行する方針ですが、F-TYPEの「運転する楽しさ」は、次世代にも引き継がれていくでしょう。

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