top of page


戦後のイギリスで生まれた一台
シリーズIは、戦後の資源不足の中で生まれた実用車。農作業から軍用まで使える多目的車を目指して、1948年に発表されました。アルミボディは当時の余剰航空機材を再利用したもので、頑丈で錆びにくい構造が特徴。まさに“必要から生まれた名車“でした。
シンプルでタフな構造
エンジンは1.6L直列4気筒を搭載し、出力はわずか50PSほど。しかし堅牢なラダーフレームと4WD機構を備え、悪路走破性は抜群でした。ボディパネルは平面で構成され、現地での修理や交換も容易。整備性の高さとシンプルな構造が、世界中で信頼を集める要因となりました。

多用途に広がった活躍
シリーズ1は、イギリス本土だけでなく、アフリカ、オーストラリア、中東などで幅広く活躍。農業用トラクターの代わりとして、また探検隊や軍車両としても使われました。その汎用性の高さがランドローバーというブランドの価値を形づく り、「どこへでも行ける」というイメージを確立しました。
今に続くDNA
シリーズ1のコンセプトは、現代のDefenderにも息づいています。頑丈さ、実用性、そして冒険心。75年以上経った今でも、ランドローバーの全モデルに共通する哲学です。シリーズIは、単なる車ではなく「ランドローバーという思想の出発点」として、今もなお輝き続けています。

bottom of page